太宰に同名の小説があって、心中をして生き残った男の独白である。
心中では言葉が美しすぎるということで、幕府からその使用を禁じられ「相対死」(あいたいじに)と呼ばねばならなくなる。それが元禄期の頃だといわれる。
相対死とは言っても、本質は一人が他殺で一人が自殺である。
近松ならば大概「つっころばし」の男が軸になっていた。
遊女が付き合う。
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そこから何かを導きたい訳でもないが、いくつもある物語を眺めていると、その山場での心理描写は、心中小説のそれと薄く似通った印象を受けた。
この男はただの俗物ではないのか、と躊躇う場面がある。
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昨年だったか、作家の見沢知廉氏が亡くなっている。
私は氏のサイトや著作を時々眺めていたので、そうだったのかと思った記憶がある。
文脈は全く違うのだが、今なんとなく思い出してもいる。
そういえば、先日赤坂で「一水会」と書かれた会合の席と隣り合わせだった。
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