2007年08月25日

濃色のサーブ

黒崎@濃色のサーブ


91年のサーブ900ターボ。その16Sの程度のいいものをみつける。
3.2万キロ。3D。純正エアロとレザー。サンルーフ。
これで本体が120万。
随分相場より高いのだが、ワンオーナーの車庫保管だからこんなものだろうか。
乗り出して140.
予防整備にプラス10.磨きに5.HDDナビをつけて工賃込みで30.
ちょっとライトが暗い。天井がお約束で下がっている可能性もある。
つまり200弱でどうですか、ということなのだが、冷静に考えると16年前であります。

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ところで。
御多分にもれず、私はサーブが好きである。
一番格好がいいと思うのは900の前、99のラリー仕様というか、フロントにシビエのフォグをつけた奴だ。
80年代後半、いわゆるバブルの頃、サーブは青山界隈にかなりの数生息していた。
カタカナ商売の代名詞のようになっていたことがあったのだが、今は昔である。

当時のサーブは多分0-100kmが8秒台ではなかったかと思う。
最高速は案外に伸びて200kmを少し超えるかという記事をBMWとの比較で見た覚えもある。
ATの場合、実測は190程度だろう。3速なので煩いに決まっている。
加速について言えば、2リッターだからそんなものなのだが、0-100kmが6秒前半の車から乗り換えると、結構力が足りないと感じるかもしれない。
つまり、明白に古いのである。
高速の下りで飛ばしていると、フロアがゆらゆら揺れたことを思い出す。

ただ車というのは面白いもので、機能や性能だけで割り切れるものではない。
イメージを喚起する道具というものがあるが、どちらかというとこの年代のサーブの速い奴は、そのまま北の方へ走っていってしまうような印象がある。
日光近くまでは高速で、その後は下道を延々と走るというような。
誰もこない山道で、ぽつねんとシビエのスポットを照らしている。
煙草と水と、乾いた携帯食料をかじる。
それでどうにかするか、といえばどうにもならないのであるが、内包された屈折と独特の粗さのようなものが、簡単に言えばこの車の魅力であるような気がしている。

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posted by 黒崎 at 14:14 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

2007年08月10日

大黒様 2

黒崎@大黒様 2


毎日暑いのであるが、もののついでに。
「カルトとネットゴロ」で「夜話」を遡ると以下である。
http://kurosaki-yowa.seesaa.net/pages/user/search/?keyword=%83J%83%8B%83g%82%C6%83l%83b%83g%83S%83%8D

「東方会議」
http://kurosaki-yowa.seesaa.net/pages/user/search/?keyword=%93%8C%95%FB%89%EF%8Bc

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posted by 黒崎 at 20:45 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

大黒様

黒崎@大黒様


で、「夜話」を検索すると以下である。
http://kurosaki-yowa.seesaa.net/pages/user/search/?keyword=%91%E5%8D%95%97l
再掲しておく。

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2006年10月17日
黒崎@子守唄

大黒様

おおきな袋を肩にかけ 大黒様がきかかると
ここにいなばの白兎 皮をむかれて赤はだか

大黒様はあわれがり「きれいな水に身を洗い
蒲の穂綿にくるまれ」と よくよく教えてやりました

大黒様のいうとおり きれいな水に身を洗い
蒲の穂綿にくるまえば 兎はもとの白兎

大黒様はだれだろう 大国主のみこと とて
国をひらきて世の人を 助けなされた神様よ

(石原和三郎 作詞:田村虎蔵 作曲 明治30年代)
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#ま、そういった按配で。
遠く低く歌う。
posted by 黒崎 at 20:42 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

うなぎ 3

黒崎@うなぎ 3


暗闇坂からすたすたいって、右か左に曲がると、とりあえずのスーパーがある。
仕事が早く終わった日などに、ちょっと買う。
高いのか、と言えばそうでもなく。
洗剤などはそうでもないが、食材はコスト計算がなされている。
確かに、例えば青物横丁で買うよりはやや高いだろうか。

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つまり、流通の経路が変わってきたのかも知れない。
地方へゆくとどの町にもコンビニがあり、そこで売られている商品はほぼ均一の価格である。ガンダムのグッズもそうだろう。
都心部と違うのは、駐車場があるかないか。あるいは広いか狭いか。
あるいは店員の話す言葉や、その後の対応だけであるかも知れない。

私はうなぎを買い、暖めて食べた。
吸い物は、白出汁から作った。
posted by 黒崎 at 20:39 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

うなぎ 2

黒崎@うなぎ 2


「夜話」中、「ホームレス作家」というところをお時間があれば読んでいただきたい。
http://kurosaki-yowa.seesaa.net/article/34172837.html
一年で55000部出たという作家の年収が、印税で400万である。
ドウシタラよかろう。

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一月25万くれ、とか言っていた独身30代後半の彼もいた。
ちなみに、IT系のライティングというのは上限があって、文字だけだといくら。
そこに画像やその他を付与してもいくら。
それだけで生活できるかというと、なかなか厳しいのが現実である。

何故黒埼が知っているかとイウト。
知人に編集がいるからである。
彼らは表だってそういうことは言えないし、言わない。
posted by 黒崎 at 20:33 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

うなぎ

黒崎@うなぎ


先日甘木39号君がこんなことを言っていた。
黒崎さーん。今、出版ってメイド・イン・チャイナなんですか。

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んー、とも言えるな。
と、内心は思ったのであるが口に出せない。
posted by 黒崎 at 20:29 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

2007年08月06日

夏の救助犬

黒崎@夏の救助犬


スイス観光協会が都バスの全面に広告を出していた。
顎の下に酒の樽をぶらさげたセント・バーナードである。
何時だったか十番の交差点の辺りで見かけた。
あ、と思って車のダッシュ・ボードからデジカメを取り出そうとしてやめた。
信号が変わったからである。

このように暑いと、あの犬はどうしているのかと思う。


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posted by 黒崎 at 17:43 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

ジンについて

黒崎@ジンについて


まとわりつくものが鬱陶しい時、透明な酒を嘗める。
強めに冷房をかけた部屋で飲む。

どこかにボサノバがあったので、探してかけると
「デブだデブだ」
とか言っている。
「おいしい水」という曲の入ったアルバムだったろうか。

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posted by 黒崎 at 17:42 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

2007年08月04日

スイカの名産地

黒崎@スイカの名産地


の季節がまたやってきた。
夏である。

今起きていることは、ほぼ同じことの変奏曲であった。
お時間のある方は「夜話」2006年7月8月あたりを眺めていただければお分かりになるだろうか。


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posted by 黒崎 at 16:51 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

2007年07月25日

雨の男 4

黒崎@雨の男 4


ビニ傘とは、割引券のようなものである。
先日小銭入れを開くと、膨大なカードとスタンプが出てきた。
少し時間があったので点検していると、半分は期限切れである。
人生とはそういうものだとセネカ辺りも言っている。

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posted by 黒崎 at 18:02 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

雨の男 3

黒崎@雨の男 3


なるべく蝙蝠傘は持ちたくない。
少しくらいの雨なら、濡れてもいいだろうと粋がる。
そうは言うがロッカーに、何時買ったか分からないビニ傘が何本もあって、捨てるに捨てられない。

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posted by 黒崎 at 18:00 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

雨の男 2

黒崎@雨の男 2


不良というのは概ね、夏の日差しが似合わない。
うつむいて歩いたりする。日陰を点々とする。
ぐたぁ、としたりする。

何時だったか忘れたが、銀座四丁目にあるデパートの屋上で妙齢と待ち合わせた。
彼女は30分遅れてきたのだが、私はベンチに座り煙草を吸っていた。
その頃、屋上には子供が遊ぶパチンコ台や乗り物があった。
その後散歩をするのである。

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posted by 黒崎 at 17:59 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

雨の男

黒崎@雨の男


黒崎さんって雨の男ですよね。
というメールが届いた。
見知った妙齢からである。

彼女は先日近くで飲んでいて、終電を逃し、遠隔地なものだからふらふらとビジネスホテルに泊まる。
知っているところがそこしかないのだという。
何やってんだバカタレ。

だって馬鹿なんだもん。
そんなこともないのだが。素面ではね。

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posted by 黒崎 at 17:56 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

2007年07月23日

白雨 3

黒崎@白雨 3


「あるいは裏切りという名の犬」
という仏映画がある。
案外に評判で、私も先日眺めてみた。
で、映画の話はしないでおいて、そこに出てくる仏車に流れる。

主人公が出獄してきて、酒場のマダムに匿われる。
死ぬ時は37キロしかなかったという前科者の旦那の車を「勝手に使っていいわよ」ということになり、出てきたのが確かやや古いプジョーの2ドアクーペである。
ヘッドライトが四角く、四つばかりついている。504だったかな。
詳しい方は117クーペを思い出していただきたい。
ジュジアーロのデザインだったか。いや、プジョーだから伝統的にピニンファリーナだったかも知れない。
エンジンは後にV6が積まれた。

プジョーは最近ではややスポーティなイメージがあるが、元々は保守的で質実剛健な車作りを得意としている。
504とかのエンジンは確かOHVで、目覚しい性能はないものの、床まで踏んで一日中走り回ることを得意としていた。サファリなどでも何度か勝っていて、つまりタフである。

ちょうど手元に79年あたりのCGがあり、そこに504のディーゼルの広告と505の新車記事が載っている。504ディーゼルが255万円。最高速が141km.
遅いような気もするが、当時のトヨタ・マーク2の2600の価格が205万、同じく156kmである。
今でこそ楽に200出る車はごろごろしているが、当時実測でそこまで出せる車というのは数える程しかなかった。BMWの323i辺りでも190少しである。
だからどうしたということもないのだが。

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映画の中で、7年ぶりに出獄した主人公の足として、プジョーのクーペはなかなかいい味を出していた。
主人公は元警官なのだが、その現役時代の足は最新型のアルファV6クーペである。これを落差と見るか、時代遅れのオトシマエととるかで映画の見方は変わる。
残念なのは車で飛ばす場面が少ないことで、それがリアリズムとも言えるのだが、敵役は大体ベンツの大型に乗っていた。ミニの1000が転ぶ場面もあって、それは少し辛い。
本作は大筋でフランス暗黒映画の流れを汲む、結構な佳作である。
ジャン・ギャバンと等しく、主人公はジャガイモみたいな顔をしていた。


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posted by 黒崎 at 18:50 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

白雨 2

黒崎@白雨 2


よく車の雑誌のタイアップ記事などに使われているエントランスがここである。
覚えているのはBMWの大きな奴で、黒服が出迎えていた。
都会的ということなんでしょうカ。
写りがいいから、ということだろうと思われる。

地下3階が満杯でその下に降りる。
ホテルというのはその場所によって停まっている車の車種が違うものだが、ここではランボが三台いた。アウディ系列になってからの奴である。
まあそういうところなんだろうなあ、と思いながら上着を羽織った。

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posted by 黒崎 at 13:56 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

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