野暮な話ではあるのだが、男女雇用均等法の時代、例えば相方の方が年収が多いということはありうる。
だがそのことを今の時代、誰一人「ヒモ」とは呼ばない。
呼んでいるのは従来、一度たりとも具体的な男女関係もしくは経常的な社会生活を送ったことのない人物だけである。
その思想的あるいは感情的バックボーンは、地方都市に住む母の言説である。
三井住友みたいな堅いところにお勤めのお嬢さんを。Webディレクターなんていうカタカナ職業なんてトンデもない。
とかいう話が、随分と前にあったことを懐かしく思い出す。
彼はお見合いをしたことがあるだろうか。
あるのかもしれないが、その後で「うくくく」とやや不思議な音声を発したに違いない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
もうひとつ言えば、いわゆる実務を知らないのである。
読者は試みに「青色申告」で検索してみて欲しい。
知人のカメラマンは3年ごとに新車を買っている。
その癖、赤字で申告をしている。
業務に必要だとするならば、例えば車関係の出費は全て必要経費に含まれている。
法人であればまた別の勘案。
おまえそれでEのワゴンかよ。
へっへ、黒崎さんみたいに一個前のじゃありませんぜ。
けっ、ここ奢れよ。
確かに彼の場合、松永氏などが大好きだったアイドルを撮っているのだから(ホント)、ロー・ダウンのメルセデス、そのワゴンも必要なのである。
使わないけど、ハッセル・ブラッドなども積んであった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
【関連する記事】