2007年02月21日

豪雨の前兆 49

黒崎@豪雨の前兆 49
「被害者の生活」


例えば前述の検索で、こんな記事が出てきた。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-02-28/03_01.html
2004年2月28日(土)「しんぶん赤旗」
「○遅れる公的救済 「アフターケア」制度も知らされず
地下鉄サリン事件の被害者の女性は後遺症がひどくて働けず、障害年金と生活保護を受給。被害者への損害賠償金を受け取ると、生活保護を打ち切られ、返還も要求されました。女性は厚生労働省などに働きかけました。やっとの思いで賠償金を収入と認定しないことになり、生活保護費の返還をしないですみました。

「犯罪被害者がなぜ、このような仕打ちをうけるのか。体を元に戻して。それができないなら少しでも救済することが国の責任」―女性は、これまでの本紙の取材に幾度となく、訴えました。
オウム犯罪被害者への公的救済や支援は大きく立ち遅れたままです。
一連の事件の被害者にたいし、出された犯罪被害者給付金総額は六千六百万円。対象が被害者が死亡した場合と重度の障害を負った場合だけだったからです。

地下鉄サリン被害者にたいし、国は労災認定をしました。が、その対象は被害者約五千五百人のうち七割弱。その労災認定被害者の後遺症対策である厚生労働省の「アフターケア」制度利用も現在までわずかに十二人です。多くの被害者が制度の存在すら最近まで知らされず、利用支給額は、九七年来の合計で百九十万五千円にすぎません。

○健康被害も深刻 「後遺症の訴えに耳傾けてほしい」
健康被害もいぜん深刻です。サリン被害者救済を続けるNPO法人「リカバリー・サポート・センター」(東京・新宿区)はアンケート調査(発送千五百七十三人中に有効回答が四百三十人)をおこないました。身体症状の上位三位は(1)体が疲れやすい(2)体がだるい(3)頭痛がする▽精神症状では(1)体が緊張している(肩こり、手に汗をかく)(2)忘れっぽい(3)気力がなくなった、憂うつな気分になる――でした」
―――――――――――――――――――――――――――――――――

この政党特有の言い回しがあって、全部読むのはくたびれるものだが、事実関係がそうだとするならば、続報を調べてみたい気もする。

一般に我々は狭いブログの世界の声だけで自足しがちだ。
「脱会者の社会復帰」と言えばその通りなのだが、一方で多くの被害者の社会復帰、もしくは生活そのものも想像しなければ総体としてバランスは取れないだろう。

ある特定の人物を「脱会者」の代表のように捉えるのは危険である。
ブログも書かず自己宣伝のような自分史も残さず、ましてWikipedia「上祐」の項目を編集したりせず、実社会で様々な齟齬に苦しみながら生活している元信者は大勢いることを忘れない方がいい。

あたかもアレフコメンテーターであるかのように、あちこちのブログに自説を残し、「教義はまちがっていなかった」などと書いていた人物はごく限られていたのである。

#「真夜中は別の人」で興味深い考察が続いている。
http://d.hatena.ne.jp/yetanother/20070220
http://d.hatena.ne.jp/yetanother/20070213/1171381629

posted by 黒崎 at 21:18 | TrackBack(0) | 夜話「豪雨の前兆」 | 更新情報をチェックする

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