ある30代前半、妙齢の口癖である。
彼女とは、暗闇坂のたいして旨くもない癖に値段だけはとんでもないところで時々会う。
その店は若造がこの料理はこれこれでと薀蓄を並べるのが鬱陶しい。
分かったからこの灰皿換えてくれ。
さておき。
上から下まで結構なブランド物で決め、年に数回はお決まりの海外にゆき、週末は白金台から広尾界隈でエステにゆく。
あなた次はX5がいいわよ。カイエンだとありがちじゃない?
そういえばカイエンって、海猿って書くのよね(#かきません)。
んー。それもいいけど餃子喰いてー。
私はうんざりもするのだが、たまに会うのはなんのせいか。
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それは何処か愛嬌があるからである。
ヒルズの傍に24Hの高級スーパーがあり、紙袋に丁寧に入れてくれる。
男女雇用均等法ができてから、女性が深夜立っていることもあって、大変だなと思うのだが、その店で最も売れているのは実は弁当であるという。
何故なのかはヒルズに勤めてみればお分かりになるだろう。
私はそのスーパーで小型のフライパンを買う。398円。
面倒なのでいくつか買って、トランクに入れておく。
はいお土産、と帰り際に渡すのだが、暫くして携帯にメールが入った。
オムレツは難しいという。仕方ないからパンに挟んだわよ。
それはそれとして。
どうしてわたしみたいないい女が休日にこんなことしていなきゃなンないの。
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