2006年05月14日

感傷の効用

黒崎@感傷の効用

という文章を誰だかが書いていた。
チャンドラーに関するものだったかも知れない。

昔、横浜のニュー・グランドホテルで食事をした。
プリンスに吸収される前、山下公園の脇に車を停めておくことができた頃合の話である。
午後の港がぼんやりしていて、私はロースト・ビーフを頼んだ。
ソースがかかるのだが、昨夜寝た女のことを思い出して食欲がなかった。
単に二日酔いだったからかも知れない。
外側の色が、すこしうんざりとする。
フォークの先でつついては、それだけでやめにした。


男というのは馬鹿な生き物だと思う。
紳士的であろうと思い、いつも裏切られる。
山下公園の傍には、池田先生を祀った教会のようなものが建っていて、クリスマスの頃にはカップルがその前でフラッシュを焚いていた。
その横に動くものがあって、まぶしいなあと見上げる浮浪者のグルだった。
おじさんも幽体離脱をしたのかい、と尋ねようとしたが、私の連れは早く先にゆこうと促す。
posted by 黒崎 at 06:47 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

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