2007年09月06日

夏の終わりのB.5 8.

黒崎@夏の終わりのB.5 8.


連れは、いわゆる業者ではない。
鎌倉高校前のバス停で降ろして、という。
馬鹿なこというなよ。私は無視をした。
近くまで送るのだが、家も部屋も知らない。


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posted by 黒崎 at 03:07 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

夏の終わりのB.5 7.

黒崎@夏の終わりのB.5 7.


暫くしてホテルに戻り、フロントの妙齢その後に烏龍茶を持っていった。
いいんですよ、と言いながら、それは監視カメラがあるからである。
私たちは短く眠る。
明け方、隣を見ると、女は口を薄く開いていた。

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posted by 黒崎 at 03:06 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

夏の終わりのB.5 6.

黒崎@夏の終わりのB.5 6.


今時の江ノ島界隈はからっぽである。
六月の高原のようで、少しばかり空が曇ってもいる。
好きなように歩けばいいのだが、女は海を怖がる。

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posted by 黒崎 at 03:04 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

夏の終わりのB.5 5.

黒崎@夏の終わりのB.5 5.


欲しければ獲ればいいのだが、そうもゆかない。
フロントに電話をして会計を済ませ、少し外に出た。
そこは夏の終わりの海である。
砂は黒く、磁石に紐をつけて歩いたら棘のようなものが集まる。


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posted by 黒崎 at 03:03 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

夏の終わりのB.5 4.

黒崎@夏の終わりのB.5 4.


別にいいんじゃないか。
でも、あれもこれも欲しいのよ。

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posted by 黒崎 at 03:02 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

夏の終わりのB.5 3.

黒崎@夏の終わりのB.5 3.


女は慣れている。
ふくらはぎの辺りが骨ばっていて、立つと膝頭が出ている。
だからなに。
わたしね、20の頃はこうだったの。

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posted by 黒崎 at 03:01 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

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