2007年01月30日

豪雨の前兆 3

黒崎@豪雨の前兆 3


松永氏は、このところ各地で議論というか結構なモノイイを展開していた。
http://d.hatena.ne.jp/Mr_Rancelot/20070119/p1
http://d.hatena.ne.jp/kerodon/20070107/1168158065#c
http://d.hatena.ne.jp/kerodon/20070121/1169375640#c
http://d.hatena.ne.jp/LondonBridge/20070128
この他にも多々あるが割愛。
松永氏は昨年末に、自分のブログではこの問題についての発言を禁止している。

一方、BB氏は松永氏とのあいだで事前に「総合的な相談」を図り、面談して自分なりの「けじめ」をつけようとしたようである。
http://d.hatena.ne.jp/BigBang/20070127
これがどういうものになるのか、またはならないのか。
恐らく佐々木氏などが二回目辺りから同席し、自著または共著の一部にしてゆくというような、わかりやすい目論見があっても不思議ではないと私個人は感じている。

一方、こちらではこうであった。
http://d.hatena.ne.jp/BigBang/20070129
見舞いにゆくべきだ、会うべきだと盛んに主張していたのは御堂岡氏である。

そして、松永氏は以下のように述べてもいる。
http://d.hatena.ne.jp/eshek/20070129#p1

私の認識では、BigBang氏は「民主党」を守ろうとしていたのだと思っている。
だからこそ「教団」と「党」の関係ではなかった、ということを証明させようと必死だったのだろう、と。彼がこの問題を「問題」にしたのは、その動機が強かったのではないかと感じている。純粋に「松永の未来のため」だけでは、あそこまで「懇談会の参加者として」責任感を感じる必要はないのだ」


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豪雨の前兆 2

黒崎@豪雨の前兆 2


昨晩、エレニ氏のコメント欄でなかなか興味深いやりとりがあった。
http://d.hatena.ne.jp/Ereni/20070124#p1
全文引用し、記録に留める。

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○ 美也子 『まだ対話を試み続けるのかな……。
彼の言ってる事は、脊髄反射や屁理屈ではなく本心だと私は思いますよ。
オウムも同和も同じで、自ら明かさなかったことが欺いたことにはならない。そのことについて自分が果たすべき責任もない。
そう本気で思っていて、彼の属する社会ではそれが通用すると言う。
そういう人に何が言えるの? 言う必要があるの?
泉さんと同じで、彼はとにかく自分の信じるとおりやってみるしかないんじゃない?
躓けば、社会正義の皮を被った悪意に妨害されたって言い続けるんだろうね。
だけど、BBさんやエレニさんの善意は決して目に入らない。受け入れられない。
いつか変わるかもしれないけどね、今はネットで論じ合っても直接対面してもどうにもならないよね。
(あくまでもエレニさんに対してだけ向けた言葉です)』

○ いわし 『脱力してください。そして自己投影することを休むことです。人は、絶対不理解な存在であることを考えてください。誰かを理解することは、あなたもボクもできないのです。どんなに力を入れてもです。不可能なことをすれば自己を傷つけてしまい、結局、誰かを傷つけるだけ。誰かが傷ついている限り答えは見つからないし解決もしません。人を傷つけるのは武器だけではありません。言葉は、武器以上に相手を傷つけることがあります。たぶん、エレニさんがエレニさん自身に優しさを言葉で示すことができれば、エレニさんの言葉を理解しようとおもう人たちが現れます。』

○ さわら 『出た、年末の救世軍w 神はあなたの傍にあります、てか』

○ Ereni 『>美也子さん
ども。しばらくネット遮断してたんで(私はこれを突発的によくやる)あちこち見て回ってた所です。いったんレス入れたんですが、思うところあって消しました。内容的にどうと言うわけでもないのでま、そのまま残してもよかったんですが。
善意だけで言ってるわけでもないんですけどね。今言ってる事は要するに「身の始末をつけないで先に行こうとするな」ということなので。今の状態で公的に説明無しで済ましてそのまま行こうとするなら突っ込まなきゃしょうがないでしょう。
個人的にとか警察公安関係には説明されてるんでしょうけどね。なんか現実の社会とは全く別の観念軸が存在しててうわと言うか。「説明することが社会復帰の必要条件である」ということを説明するスタンスでとどまれなくなってきたと言うか、しかしあのまんま発言されるのはマジちょっとあれです。

見てないうちにいろいろ突っ込まれてますが、普通に「2ちゃんのエントリはお前らにも向けている」というのはせめて隠してくれと思いますが。いうか、名誉毀損メソッドに加えて社会正義メソッドさらに差別メソッド持ち出されたらああああああという。妙に擁護したがる人たちが出てくるんでね、それはご本人の責任ではないですが、これはまた困った事になる。


言い方がどうこうと言う人がいるけれど、状況的に脱会者相手だから本来要求されるべき手順が猶予されている部分も非常に大きいわけで、おっしゃる通り同和まで持ち出してきた部分にはさっき改めて読んでキレました(コメント先に飛べないようにurl貼りません)。

>「あなたはオウムに入信したことがあったのか?」と聞かれて「ない」といったら偽りでしょう。しかし、そうは言っていない。誰もそこを調べなかったからだ。そして、それは「身分」なのか?「士農工商エタ非人オウム」とでも言いたいのか?私は言わないが。でも実際、同和の人たちは、オウムは差別されてもいいが同和差別はいけないって言うんだよな。話がずれたが。「過去の経歴をすべて明らかにしなかった」を「身分を偽った」と言い換え、裁いている。それに気づいてくださいよ、まったくもう。』 (2007/01/23 11:08)(#黒崎註:松永英明発言)

ゆーかテメーはと。調べなかったから答えなかった?リアルでこれ言われたら殴ってたかもしれない。いやまじこれはもう。で、おっしゃる通り本気なんですよね。松永さんの立場であったらどう思うかそれこそ「思考実験」もしてみたりしていたので、おそらくあまり人が思うほど重要に考えてないんだろうなとはわかっていたんですけれども。河上イチロー時代のことでも。』

○ Ereni 『>いわしさん
いや自己投影はしてませんよ。してると言った部分は要するに「状況に対応できない力不足」が他人事ではなかったという事です。受け取られてる事と方向性違うんではないですかね。まあちょっと違う理由もあるんですがこれはいいでしょう。松永さんと同じように責任を取れない人ってのは多くて、美也子さんの言う通り言っても無駄であるという話ではありますが、責任を誰かが取らなければもっと酷い形で他の人間にその責任は降りかかってくるもんなんですよ。しかし向き合えと言っても結局それはその人間の許容量を超える。そこで当事者として場にいた場合は、向き合えと言い募るしかないわけで結果起きるのはむにゃむにゃと言う事ではありますが。こっちが悪いことになってる結果も同じですけれども。まあそのことは思い出しますわね、誰でもそういう思い出っつーか痛みは一つ二つあるでしょう。

上のようなコメントしちゃう意識というのは明らかに駄目なわけで、答えやすいように譲ってもね、それはしょうがないんじゃないですか。松永さんが当初物語を誰に言われるまでもなく書くはずだったという事実は、全く無視するつもりはありませんけれども。というか、こういう事言っても目にはいらないんだよなあちらは。』

○ Ereni 『>「説明することが社会復帰の必要条件である」
説明して形を作っておく事は、今後やっていくにも身を守るためにも最強の武器になるんだけどなーといっても絶対聞かないしな。』

○ 美也子 『>「身の始末をつけないで先に行こうとするな」
それは私も同じ。鮫島さん、黒崎さんにも同じ意識を感じます(なんたら軍といわば言え)。
ただ私は、行けるもんなら行ってみろ、世の中そんな甘いもんじゃねーぞ、ってとこで留まってるんだけど、エレニさんはそのまま進んだ場合に拡大する被害まで想定されているんだね。
うん……確かに、これは私の予測の方が甘いのかも。』

○ matsunaga 『>ゆーかテメーはと。調べなかったから答えなかった?リアルでこれ言われたら殴ってたかもしれない。いやまじこれはもう。

意味わかんない。

>そのまま進んだ場合に拡大する被害

被害だけ持ち出す。意味わかんない。

>説明して形を作っておく事

必要ないところまでやってる余裕ない。意味わかんない。』

○ Ereni 『>松永さん
拡大する被害っつーのはわたしの使った言葉ではないです。美也子さんが曲解してるわけじゃないですが、人の口を通すと私の語感と変わるので迂闊に混ぜないでください。

単純に野田さんの記事が出て、どれだけ衝撃が走ったかあなたには感覚としてわからないでしょう。言うか河上イチロー当時しっかり逃亡しといてからによう言うわ。現実にFという名前であなたは執筆できるはずがなかった。実名の名刺を求められた政党懇談会でも松永名で通し烏山の住所はずっと隠していた。いくら何でも聞かなかったからと言うのは天然ボケで言ってるわけじゃないでしょう。いい加減にしてください。つーかこれ読んだらいくら何でも誰にでも呆れられますよ?

説明の必要ないって、松永さん物語やめちゃった後実質何も書かなくなったから、そのこと聞いてるんでしょうが。松永さんが一度書くはずだったものをもう書かないのかと聞いてるだけなのに、思い付きで鸚鵡返しに答えるからそうなるんですよ。

「てめえの身の始末くらいきっちりつけやがれ」
色々ありますがこの一語に尽きます。』

○ matsunaga 『一つ聞きたい。河上イチロー時代にあなたはどのような関わりがあったのか。当時、うちのサイトを見ていたのか。そうであるかないかによってこちらの反応も変わります。

「逃亡」というのは主観的な言葉です。だって、あれは暴露とか関係なく、サイト閉鎖しようとしていたのだから。

天然ボケ?
いい加減にしてください。「いくら何でも誰にでも呆れられますよ?」って、その「誰にでも」とか言う言い方、何ですか。おかしいですよ。すぐにそういう基準を持ち出す。みんながみんなが言ってる小学生にしか思えません。

それから「松永さんが一度書くはずだったものをもう書かないのかと聞いてるだけなのに」と言いますが、私が閉鎖したときの文章を、わかるまで何度も読んでください。せいぜい1行だから。それが理解できれば、そんな質問は不要です。あの一行は、極めて言葉を選んで書いていますから。

「てめえの身の始末くらいきっちりつけやがれ」
ねえ。それ何て余計なお世話?』

○ Ereni 『閉鎖というのは物語のこと。一度書くはずだったというのは物語の事。OK?

私は昔の読者じゃないですよ。逃亡が違うと言うなら、あなたのおっしゃるほうを尊重しますが、実際に当時あのまま続けることは無理だったでしょ?反破防法をオウムであることを隠してやっちゃったこととかね、ほかにも問題はあるだろうけどその辺はやはり個人相手にどうという問題ではない。

今回はやや違う話ですが、オウムが政治に関わったという時点で公的な問題になる。ここ理解されてないですよね、根本的に。えーとね、あなたは抗弁しているけど、野田さんにアーレフ信者である事をバラされたらやばいことはわかってたわけで、今言ってることは以前松永さんの言ってた認識と違ってるように見えますが。

松永さんは本気で思ってるんでしょうが、差別したとか言われて「はあああ?」と思いますよ。説明してくれというのが差別ってそれはどうにも。

関係ないですが、けろやん完全に閉めたみたいですね。書き込みもできなくなっている。』

○ Ereni 『公的な物の見方も認めない、個人の立場から言われるのもいや。まとめて言えば強制されるのがいやで、自分が嫌いであれば何でも言うよと。
と言って、松永さんが嫌いだからとかいう次元でからむのもNGらしいと。ようわからん。

最初私が相当失礼な態度をしたにもかかわらず、質問に逐次答えていただいたんで、実際に松永さんが内の基準に従っているだけだというのはわかってはいるんですけども。しかしやっぱり聞き方気に食わないっつのはどうにも。』

○ Ereni 『>「みんなが言ってる」と言ってるようにしか見えない。
そうですか、松永さんからはそう見えますか、そりゃまたなんとも慶賀の至り。』

○ matsunaga 『>閉鎖というのは物語のこと。一度書くはずだったというのは物語の事。OK?

当然わかってますが。だから「一行」って言ってるでしょ? OK?

>オウムが政治に関わった

またうかつな書き方をしますね。たとえばオウム信者の住民票不受理で行政訴訟をするのも政治に関わってるだろうし、選挙に行くのも政治に関わってる。
したがって、「政治に関わる」が「公的な問題」というのは意味不明。まあ、上祐は私がそういうのに参加していたというのを聞いてキレましたが。

バラされたらやばいのは仕事の話。
「わかってたわけで」って何を根拠に? なんでそんなことを問題にするのか、当時考えても今考えてもどう考えてもおかしい。

わからんかったら、余計なお世話なんだからどっか行ってください。親切のつもりの余計なお世話が一番鬱陶しい。二番目に鬱陶しいのが「社会」を代弁しているつもりのご忠告。わかる?OK?』

○ matsunaga 『「しといてからによういうわ」という言い方、目の前でされたら、マジでグーで割り箸つかんで目の横殴りますよ。さっきも液晶殴りかけたわ。
親切の押し売りをした上、逆ギレですか。気持ち悪い。ほんまいんでください。』


○ Ereni 『親切のつもりだけではないですよと書きました。こちらが硬い書き方を通しても、そちらの対応は変わらないでしょう。こちらもね、差別しただの同和だの持ち出されたらキレるんですよ。
他人の批判的なたった二回のブクマコメントにも、「往ね」とおっしゃってましたが、確か。

最初から民主党の懇談会に出たのが問題だったんですよ。あなたがわからないと言ったところで。
これ以上ここでやりとりしたところで意味ないでしょうけれども。』

○ Ereni 『というか、一番キレたのは、誰にも聞かれなかったから答えなかっただけと言われたことか。
もうここでのやりとりは終わりということでお互いいいですよね。最悪のおわり方ですが。』


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#強調部は黒崎
posted by 黒崎 at 17:02 | TrackBack(0) | 夜話「豪雨の前兆」 | 更新情報をチェックする

豪雨の前兆

黒崎@豪雨の前兆


再掲してみる。
http://kurosaki-yowa.seesaa.net/article/17050118.html
昨年4月、泉氏による「松永インタビュー」が掲載されたときに書いたものだった。

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2006年04月26日
未だ無明の章

黒崎@未だ無明の章

松永インタビュー、一度目を読みました。
これがジャーナリズムかと言えば、決してそうではない。
仲間内で、ジャーナリズムごっこをしているにも似て、問題意識も分析も極めて甘い。
が、個別的にはとても興味深い。そして同時に、とても空虚な後味が残ります。

今回のそれは、佐々木氏、R30氏、泉氏などが、先輩である松永氏のご高説を伺うというスタイルをとっています。
やや大雑把に言うと、皆同じところにいる。仲間である。同類でもある。
ただ得意技が少しづつ違っているに過ぎない。
インタビューというのは、反射的に自分を語ってゆく作業です。
そういった視点から眺めてゆくと、参加されている方々の思想・世界観、実生活での経験やこれからの生き方を暗示している部分もある。苛立ちも。揺らぎも。

またこれは、今ネットや実社会で起きていることの反射的な総体、その断片でもあります。端的に言えば、ネットとカルト。カルトと政治。
90年代終わりに「カルト資本主義」という本がありました。そこにITの要素が加味され、「ITによる未来社会論」「参加型ジャーナリズム」などという幻想がばら撒かれているのがここ一二年です。技術万能論は、ニューエイジ思想の系譜に繋がっていますが、例えばこれがジャーナリズムの世界に援用されますと、「カルト・ジャーナリズム」「カルト民主主義」に簡単に転化してゆく恐れが常にあります。
現実社会での格差が一般的なものとなり、擬似であっても平等でいられるのは今やネットの上でしかない。そこでは誰しもブログを持てるしジャーナリストになれる。投資家にもなれましたね。
ライブドア事件の後、今こうした問題が噴出していることをどう評価すべきなんでしょうか。
そんなことを考えています。


本インタビューは一方で、総力をあげての情報戦の一面もあることに注意した方がいいでしょう。今までネット上で議論になっていた具体的な疑惑についての返答は、何一つされていません。
一例をあげれば、泉氏とご親友ume氏のぶちあげた、報道機関設立の企画書などは、松永氏などの深い影響にあったのではないか。
泉氏に12月までいたというスポンサーは、個人か団体か、またなんの目的だったのか。
オウムとの関係を噂されたことを理由とするume氏の自己退職は事実だったのか。
その原因は黒崎(私ですね)のコメントにあったとされていますが、その箇所の具体的な指摘はされず、裁判の問題であるからと未だ泉氏のブログには掲載されたままです。
時事通信湯川氏の件については、いわずもがな。
何も終わっていないし、明らかにはなっていません。
話は何時も具体的な事実に基づいてすべきでしょう。出来の悪い物語はもう結構かな。
私個人としては、松永氏の精神世界にも興味はありません。


彼らは松永氏の宗教観を拝聴しながら、手垢のついた理論で論点を拡散させてゆこうと
します。曰く信教の自由(佐々木氏)、我が内なるオウム(R30氏)などです。
泉氏を評価する声もあるようですが、私はそれには同意していません。再びプロバガンダの舞台として使われた可能性は大いにある。
いずれにしても、社会性が圧倒的に欠如したインタビューであったことは否めないでしょう。
これがブログ言論の実態だという。そんなことはないので。

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posted by 黒崎 at 15:28 | TrackBack(0) | 夜話「豪雨の前兆」 | 更新情報をチェックする

2007年01月28日

ロッキード裁判批判を斬る

黒崎@ロッキード裁判批判を斬る


立花隆さんに同名の書籍がある。朝日文庫。
いわゆるロッキード事件の捜査過程で行われた、アメリカ在住のコーチャン、クラッター、エリオットに対する嘱託尋問。その正当性を問う裁判批判に対する立花さん論駁の書である。1980年代。

若い読者はご存じないかも知れないが、これはいわゆる「田中金脈追求」の一環である。筆の力が時の総理を倒したという、ジャーナリズム史に残る連作と評されるもので、全てを読もうとすると暫く仕事はできません。
私は古本屋で買って、時々捲っては壊れかけたソファに横になっていた。

例えば「推定無罪論」というもののインチキさがある。
これは近くは元ライブドア・堀江被告逮捕の際にもっぱら援用された。
ガ島氏、佐々木氏、湯川氏などが目に付いたところではそうだったろうか。
劇場報道・国策捜査など、マスコミの過熱報道を主な理由として、結果的に堀江被告を擁護する。弾氏なども戯画的にそうであった。
端的に言えば、法的な概念と社会的なそれを履き違えているのである。

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「知的生活の方法」(渡辺昇一著)
という本が、私が若僧だった頃に流行った。
当時付き合っていた女がそれを愛読していたことを覚えている。
「知的」というところが泣かせた。
この渡辺氏が、ロッキード裁判は「暗黒裁判である」と文藝春秋上で主張してゆく。
始めは沈黙していた立花氏であるが、ある時を境に猛然と反駁を始める。
骨子は社会における法の精神と裁判の趣旨。そして事実認定である。
膨大な資料を元にした地道な作業でもあったのだが、断片を捉えるのではなく全体として把握してゆこうとする姿勢が、立花さんの傑出した部分だったろう。

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#これを近いところで分かりやすく言えば、例えば名誉毀損というもの、つまりは個人の「名誉権」というものが、何故ひとつの権利として認識され保護されるに至ったかという歴史的な認識の視座に繋がる。
言うまでもなくこれは、市民社会の成立を前提としている。近代的人権の確立ですね。
ここでも「私」というものと「公」というもののバランス、その差配が問題となってくる。市民社会を前提としなければ、そもそも「名誉」という概念は成り立たないのだった。
とすれば、時には社会正義を蛇蝎の如く否定し、時には自らの名誉を社会的に主張しようとする論の矛盾は明白にもなってゆく。
そも「名誉」とは社会的な概念なのである。

現在の立花さんには色々と批判もあることは承知だが、少なくともこの当時、あらあらここまで書くかしら、というような筆の勢いと腹の座り方はあった。そして、本質はそう変わってもいないのだなという気もしている。

posted by 黒崎 at 08:23 | TrackBack(1) | 夜話 | 更新情報をチェックする

社会的結語

黒崎@社会的結語


例えば泉氏のニュースサイトは昨年11月から更新されていない。
錚々たる政治家へのインタビューがお膳立てされたものの、コメントは数少なかった。

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泉氏は現在見ることのできる最後の記事をこのようにまとめている。
http://voice.fresheye.com/ais_eye/2006/11/5_5.html#more

「ネット上では、誰かの弱点を探し出したり、誰かが犯した間違いに対して、徹底的に追究をするという現象が度々起きています。その追究とは、時には相手の人格をも罵倒するもので、問題の本質とは全く違う点を攻撃する場合もあります。
元は何かの間違いを犯した人に対する言葉なので、それらの過剰な追究を暴力ではなく正義だと勘違いしてしまう人も少なくないようです。

問題なのは、その追究の裏付けが全く取られていないケースが多く、何が事実で何が事実ではないのかが明確にされないまま、声高に叫ばれる一方の正義だけが正当化されてしまうことだと思います。
一人の正義感により「ここが間違ってますよ」と指摘された議論の始まりも、何十人・何百人の人が乗っかり、面白おかしく問題を膨らませてしまっては、人と人とのコミュニケーションは成り立たず、自分の意見さえ主張できない環境になってしまいます。自由に主張し合えるネットであるはずなのに、攻撃がこわくて自由にものを言えないとか、目には見えない支配者に対して媚を売るような文章を書かざる得ない状況に今のネットの社会はなってしまっているのではと私は危惧しています。

ネットで起こっている炎上を見ていると、イラクやイスラエル、パレスチナ、レバノンそしてアメリカなどの間で起こっていることと非常によく似た現象だと感じます。相手の声を聞かずに、お互いがお互いの正義や価値観を押しつけて泥沼化しています。
古居さんが取材しているパレスチナとイスラエルの問題についても、現地を取材したフリーランスのジャーナリストたちは、イスラエルまたはアメリカの正義感が問題をより複雑にしていると、あちらこちらで発言しています。
ネットでの誹謗中傷も、一部の偏った正義感に、安易に同調する他のユーザーが、より問題を複雑化しているのだと思います」

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何処かで聞いたことのある論説であると私は思う。
そして、こちらの現状とあわせて眺めると、ある種感慨が深い。
http://gripblog.cocolog-nifty.com/

泉氏がジャーナリストとして再びその筆名で我々の前に姿を現すのかどうか。それは読者が想像する通りであろうかとも思われる。

posted by 黒崎 at 08:11 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

カルトと政治

黒崎@カルトと政治


このキーワードで「夜話」を検索すると以下のふたつが出てくる。
http://kurosaki-yowa.seesaa.net/article/17050118.html
http://kurosaki-yowa.seesaa.net/article/19075629.html
はじめのものは、まだ私がブログを始める前のものである。
今読み返すと、私の問題意識のほとんどが網羅されていると言っても良い。

次は、歴史的な歌田メールについてのエレニ氏の言を引用させてもらっている。
つまりは、元記者などによるオウム擁護論への批判である。
主題は変奏曲のようにかたちを変え、くりかえされていった。

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posted by 黒崎 at 08:05 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

誹謗中傷、スクナシ仁

黒崎@誹謗中傷、スクナシ仁


昨年の12月であるか、私は松永氏とすこしばかりのやりとりをした。
流れというのは11月くらいからあったのだが、BB氏の実名や所属などがネット上に流され、氏が北沢警察署に届けを出した頃合、私としては半歩を踏み込んだように記憶している。
松永氏の黒崎に対する論はこの辺りからである。
http://d.hatena.ne.jp/matsunaga/20061213

今読み返すと、特有の穴というか論理の癖のようなものがあって、芸風は一定している。仔細に突っ込んでいっても良かったのだが、師走だったこともあって割愛した。

年末、様々なネット上のダイナミズムを経て、松永氏は例の自分史の公開を中止している。
半ば自滅である。
Web2.0というものは、一度流布してしまったら本人が否定しても仕方のない世界であった。例えば松永氏が実名でオウムの現役信者をやっていた時の広報サイトなども、アーカイブで簡単に見ることができる。
一読した私の感想は、基本的な思考の枠組みというのは、今もそう変わっていないのだなということであった。
対象が僅かにシフトしただけで、極めて観念的である。

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鮫が書いているように、例の自分史の中断は決定的な意味を持っている。
http://blog.livedoor.jp/soul_shadows/archives/50282880.html

「とりわけ、オウム時代を振り返る連載を中止したのは致命的である。前半の入信した経緯や、中盤の意味不明の小説プロットについてはさておき、重要な後半を放棄してしまったのは頂けない。言うまでも無く「ことのは問題」というのは、氏が現役信者のままで政党の懇談会に参加してしまったという事実についての議論であるから、その前後の事実(再入会の経緯、上祐代表との関係、アーレフ内での派閥抗争等、脱会までの経緯)が語られなければ意味がない。しかし、松永氏はそれを全て放棄し、しかも放棄した理由は「悪意をもって読まれるから」という、どうしようもなく幼稚なものであった」

太字にした部分を再読していただきたい。

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posted by 黒崎 at 07:24 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

ゆるゆる

黒崎@ゆるゆる


閑話休題。
http://d.hatena.ne.jp/matsunaga/20070126
ここでの松永氏とBeyond氏のやりとりを眺めていただきたい。
下部にあるTBも見物である。
http://beyond.cocolog-nifty.com/akutoku/2007/01/post_115a.html
http://beyond.cocolog-nifty.com/akutoku/2007/01/post_bed7.html
http://beyond.cocolog-nifty.com/akutoku/2007/01/post_d55e.html

仔細に読む必要は全くないのだが、いくつも笑える部分があった。

「こういう論法こそ、まるでニセ科学の信奉者かカルト宗教の勧誘のようで、はっきり言って気色悪い」
「結局、「健全な常識」とは「自分の思いこみを他人に押しつけるための言い訳」にすぎない」(松永氏の言)

「Beyond
『wikiに、名誉毀損・誹謗中傷なんて無いですよ?』
matsunaga
『あります。実名もあります。
私が編集しますから、それを元に戻さないでください。』

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ウッスラと滲んでいる苦いユーモアに読者は気づかれるだろうか。
あれこれあるけれども、松永氏はBeyond氏にテキトーに遊ばれているのである。

以下の対比が面白い。
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/matsunaga/20070126%231169773419

「2007年01月26日 Beyond
松永さんの論理なんて、ただの飾りです。偉い人には、それが分からんのですよ」

「2007年01月26日 matsunaga
とことん非論理的な上に、ブクマでさらに印象操作。Beyondの下劣さには反吐が出る。私が第2話で実際に検証したことはとことん無視するようだね。Beyondの悪辣な意図が気持ち悪い。もはや悪マニに正義は存在しない」

「もはや」って何。とことん。
オクターブ高いことで毎日お疲れ様だと思う。

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posted by 黒崎 at 06:48 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

2007年01月27日

キリン 2

黒崎@キリン 2


それでもバイクに乗る。
全く個人的な偏見だが、少年時代にそれに憧れなかった男というものを、私は何処かで違うひとたちだと思っている。

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posted by 黒崎 at 14:48 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

キリン

黒崎@キリン


何時だったか雨の夜、若いものと首都高を走った。
ガスを30入れ、ブツを受け取り、流すかということで渋谷界隈から昇ったのである。
私は皮ジャンを羽織っている。奴は帽子を被っている。
S1から湾岸に抜け、左に逸れてお台場の橋の上を加速した。
TSRのランプが忙しく点く。尻が流れているのだった。

東本昌平さんの漫画に「キリン」というものがある。
その中で若いチョースケという男がバトルの待ち合わせに使ったパーキングがある。バイクはカワサキのGPZ900、そのフルチューンである。
確かあの辺りだったかな、と思いながら缶コーヒーを飲んだ。

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速度というのは、実は相対的なものである。
商店街を100で抜けることが速いとは誰も言わない。
そして、四輪が例えば社会そのもの、その象徴だとして、二輪は四輪よりも速いと主張することがどれだけ徒労に近い夢であるのか。
すり抜けた車が悪意もしくはハンドルを不用意に左右に切れば、確実に二輪は転倒してしまうのだった。

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理屈で勝って寝技で負ける

黒崎@理屈で勝って寝技で負ける


というのが、よくある男女の厄介の構図である。
自分は頭がいいと思っている男は、聞かれもしないのに出身校を名乗ったり、相手を論破することに中年を賭けるものだが、肝心の妙齢はきいていない。


このところの流れで言えば、社会的正義とか検証の仕方などという方面に話を流すのは、かつて佐々木氏あたりが乗ったレトリックのひとつである。
懸命に口プロレスをしていて、どうだまいったかと相手を見下したつもりになっていても、拍手をしているのが中学生だけだったりしたら寂しい。

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posted by 黒崎 at 02:25 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

政治とカルト

黒崎@政治とカルト


鮫が昔から書いているが、オウムの現役信者が巨大政党との懇親会に参加していたということが、この問題の発端であり結語である。
それ以外は、どちらかと言えば余話に近いところもあることに注意しなければなるまい。

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例えば松永氏が、その後脱会したのかどうかということは、私個人にとってはどうでもいいことであった。
松永氏の生き方の問題である。
当時、オウム信者であることが世間に公開され、それによって仕事が無くなったとしても、それはそれ。致し方ない社会の掟であろうかと思われる。

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VAT69

黒崎@VAT69


この酒はやや辛口である。
三日ぶりに嘗めてみる。
というのは、先週だったか少し悪さが続いて、しばらく風邪を引いていたからだった。

けろやん。氏がムゴーイ目にあったようである。
いつもの氏らしくなく、かなり怒っていたものだが、こと妙齢ないしは妙齢本格派との関係では、関わってしまった男が悪いものとされる。
「見る目がなかったのよ」
「ふうん。自業自得よ」
この台詞を何度周囲から私は聞かされたことだろう。
そうはいうけどさあ。
「なあに、一度はいい気分になっていたんじゃないの」
けちょん。

そうしたことを何度か繰り返してゆくと、入り口の辺りでこれは厄介であるなということが分かってもくる。
その時に、危険ににじり寄ってゆく性癖というものもあって、抜き身で、いや、どこまで対応できるかを自分に試してみたりもする。
ところが、苦労した割りに味はそうでもないのだった。
この場合の味とは、人生のである。

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一般にネットの向こう側にいる方々全てが、話せば分かると思っているのは間違いかも知れない。
確信犯や工作員はどこにでもいるのだし、ひとり二役なども珍しいことではない。
無料のアドレスに送られてくる出会い系のメールを、仕事したくない午後などに捲っていると、そういう手口なんだろうなあと思ったりもする。


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posted by 黒崎 at 01:48 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

2007年01月26日

総合的な相談ってなに

黒崎@総合的な相談ってなに


BB氏は書いている。
http://d.hatena.ne.jp/BigBang/20070126/p1
「で、ことのは問題に関する「総合的な相談」を、うまくいけば、松永さんと2月から始められそうであるが」

一読意味が分からないエントリーである。
「連邦軍」なんてものは言葉遊び以外の何物でもないが、この場合の「総合的な相談」とはなんなのだろう。
松永氏とBB氏とのあいだの「個人的相談」であるなら分からないでもないのだが。

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posted by 黒崎 at 23:27 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

シューキョー・ロック

黒崎@シューキョー・ロック


古いカセットが出てきて、そこにこんなものが入っていた。

気取った女優も入っている アイドルくずれもすぐ入る
文化人も入っている ニセ芸術家がまた入る
テレビ局の楽屋では あっちこっちから呪文が聞こえてる
http://music.yahoo.co.jp/shop/p/53/24194/Y034984
(歌詞全文 ここ)

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はいー。
ある会合で、とある大きな宗教教団の方と挨拶を交わし、その方から
「黒崎君、こちらの先生を紹介しよう」
と言われて名刺交換したことがある。
福々しいのですよ、これが。

posted by 黒崎 at 22:53 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

性狷介

黒崎@性狷介


鮫のヤローがいくつかいいエントリーを書いている。
珍しく正面から論じたそれである。
http://blog.livedoor.jp/soul_shadows/archives/50282880.html
http://blog.livedoor.jp/soul_shadows/archives/50283746.html

率直に言って、松永氏はこの筆名で、リアルな世界で仕事をしていくことは難しいのではないかと私個人は感じている。

元(と本人は主張する)オウムだからということではない。
ここは一般化しない方がいいのであって、あくまで個別的な次元の話である。
彼は脱会者の代表ではない。その一般的なサンプルでもない。
端的に言えば、その性狷介さが足を掬っているようにも思える。


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posted by 黒崎 at 21:12 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

2007年01月22日

老いたお嬢さんのわがまま

黒崎@老いたお嬢さんのわがまま


(t/o)

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posted by 黒崎 at 16:32 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

遊園地にて

黒崎@遊園地にて


オウムは宗教のデパートであると言われた。
あるいは遊園地であると。
そこにいけばなんでもある。科学も法律も、神秘主義も自己啓発も。
書いていてうんざりするので仔細には述べないが、あらゆる学問や宗教の都合のいいところを、ちょいちょいとツマミ食いした形で呈示する。

かつて遊園地の案内を書いていた男がいたという。

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posted by 黒崎 at 12:14 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

社会的概念

黒崎@社会的概念


例えばアダルト・チルドレンや、モラル・ハラスメントなどという考え方は、精神医学や臨床心理などの成果を基礎として産まれた「社会的概念」のひとつである。それが社会問題だと認識されたがゆえに、家庭や職場、あるいは診察室の中から一般社会へ浸透する過程にある。

とすれば、誰かを批判したり論評したりする際、時には社会的正義を拒絶し、時にはそうした概念を無条件に援用しているのは何処か矛盾してくるのではないか、という疑いを私は薄く持っていた。
「名誉毀損」も同じである。

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posted by 黒崎 at 12:04 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

再確認する自滅

黒崎@再確認する自滅


さて、いくつかのところで突っ込んだ応酬がなされている。
これは余波、あるいは局地的な抵抗のようなもので、大勢は大筋で決まってしまったかのように私には思えている。
分水嶺になったのは、昨年暮れの一連の流れである。
http://kurosaki-yowa.seesaa.net/archives/200612.html

確か山口瞳さんだったと思うが、人間が極端な言動を取る時は、大抵「金か女の問題が背後に隠れている」という指摘があった。
人間、手詰まりになってくるとその逆を言い始める。
これを女性の場合に当てはめれば、愛情問題と金、ということにもなろうか。
自分を受け入れてくれる場所を探す、という意味では似ているかも知れない。
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posted by 黒崎 at 11:25 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

ワーク

黒崎@ワーク


まずはここを眺めていただきたい。
リンク先、赤字の部分である。

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%9D%BE%E6%B0%B8%E8%8B%B1%E6%98%8E&diff=10079586&oldid=10045396

「こうした経緯を経て、松永は河上イチロー時代に強硬に対立していた[[滝本太郎]]弁護士とも会って脱会についてのアドバイスを受け、正式な退会届の提出や東山出版社長の退任手続きを行い、2006年6月までにはアーレフ脱会を確実なものとしたという説もある。
但しその証拠は公開されてない。アーレフの内部分裂と時を同じくし、また偽装脱会の実績もあり、その疑いは未だ晴れていない」
(2007年1月15日)220.217.152178 編集

「こうした経緯を経て、松永は河上イチロー時代に強硬に対立していた[[滝本太郎]]弁護士とも会って脱会についてのアドバイスを受け、正式な退会届の提出や東山出版社長の退任手続きを行い、2006年6月までにはアーレフ脱会を確実なものとした。
これは、公安調査庁に提出される教団からの活動報告から完全に名前が削除されていることで公的に証明されている(この活動報告は、虚偽があれば教団の活動停止処分等につながる重大なものであり、信憑性は極めて高い)。また、公安調査官や公安警察官との接触も多い。しかしながら、インターネット上で「偽装脱会」疑惑を書き立てるという誹謗中傷・名誉毀損が恒常的になされている状態である」(2007年1月17日) 松永英明 編集

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主観と客観、という言葉を読者は想起されるかも知れない。
ちなみにグーグル上ではこのようである。関連検索の項目を参照されたい。
http://kurosaki-yowa.seesaa.net/article/30354161.html

posted by 黒崎 at 02:10 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

2007年01月21日

終わってから言う

黒崎@終わってから言う


私は、当面の危険は去ったことを知ってから動き始める方々があまり好きではない。
同時に、普段見知っている誰かがネット上で困難な情況に陥っている時に、それを放置しておく姿勢も、ナルホドねと思って眺めている。
どうでもいいような時には、すぐさまコメントを返すのを知っているからだった。

一般にネット上の言論ではおおかたの筋道が出来た頃に、旨くまとめようとする力が働く。
手を汚さずにである。
必ず数人は出てくるものだった。
渦中には渦中のダイナミズムがあって、それは後から見るものとは密度が異なっている。

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posted by 黒崎 at 20:12 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

ネットは救いにならないよ

黒崎@ネットは救いにならないよ


いくつかのところを眺めていて、漠然とそう思ったりする。


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posted by 黒崎 at 15:28 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

2007年01月18日

本牧で死んだ娘は鴎になったよ

黒崎@本牧で死んだ娘は鴎になったよ


バブル全盛期にあれこれだった方と会議で同席した。
ここぞとばかりにいけという。
いった後のことはどうなるのかと黙っていた。

夜になり、第三京浜をゆっくりと走る。
この曲は72年の作。連合赤軍の事件があった年だ。
上村一夫さんと阿久悠さんがコンビを組んで劇画を書いていた頃合、作品にはカモメがよく出てきていた。
山崎ハコの「十八番」ではなく、陣内さんのものを聴く。

ジョニーもスミスも 冴えない顔で (本牧メルヘン)

ひとりは確かに黒人である。
途中、アウディの新型に煽られて、それから加速した。

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posted by 黒崎 at 20:11 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

文章の匂い

黒崎@文章の匂い


と、まあ、やや過激なことを書いてみた。
これは松永氏にも言いたいところがあって、いいもん書けよな、という。
神秘主義と外形至上主義の泉鏡花も悪くないけどさ。

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いい格好をしているひとの文章には顔がない。
そうなると不良でも生活者でもなく、ただ顔なき市民である。
日記というのは我が国では古来、人生になにごとかが起こる予兆の際に開始されるという指摘もあって、確かにmixiでは相方が見つかると中断する妙齢が圧倒的であった。
止まり木のようなものかと思うこともある。

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posted by 黒崎 at 18:37 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

水たち 3

黒崎@水たち 3


簡単に言えば、コメント欄の反応など一切なくていいのである。
自分と同じ程度だと思うから声をかけてくる、というところもあって、距離が離れていれば黙って読んでいるものだった。
例えばその道のプロに、今回のはいい出来です、がんばってください、などとは言わない。

双方向が悪い訳ではないけれども、それだけを重視するとどうしても質が落ちる。ブクマやアクセス数が世間の声だと思うことにも似る。
地方都市にゆくと、駅前に若者が座り込んでいてギターを弾いているのだが、彼らは歌うことよりも群れながら仲間を作ることを楽しんでいるかのように見えた。
それはそれで構わないのだけれども。
そこから恋が生まれたことも、確かにあったのだけれども。

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posted by 黒崎 at 18:17 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

水たち 2

黒崎@水たち 2


けろやん。氏からTBを貰ったので書いてみる。
氏は、いわゆる標準的でしかも良質なブロガーのひとりであろうかと思われる。
本も読む。楽器も弾く。自分探しも失恋もする。
生活者としてそれはそれでいいのだが、それゆえファンも多いのだろうが、つまりはそこから先のことだった。

多分この辺りは自分でも気がついていて、時折失踪したり復活したりもしている。嫌になるのは恐らく、自分の中にある殻だろう。
近くにいる人間と遠くにいる人間、そのどちらも感動させることは難しい(出典は分かるよね)。

氏の文章は時折、finalvent氏そっくりである。
それが意味していることは、そういう知のあり方に近いところにいるということかも知れず、それに対してまた苛立ったりもするのだろう。

いずれ化けることを期待します。
もうじきくるんじゃないかな。

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posted by 黒崎 at 18:00 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

水たち

黒崎@水たち


ネットの世界は、ゆるやかに実名の方向に向かっていると私は感じている。
それがいいことかどうかは別にしてである。

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市民ジャーナリズムと呼ばれるところの記事をいくつか眺めていて、最後まで読めた試しがない。飛ばし飛ばし、ヘッドラインだけで十分という気になってしまう。いわゆる「つかみ」があるとかないとかの話でもない。
書き手の個性、顔が推察できないのだった。

これは多くのブログにも言えることで、日記と称しながらも具体的な匂いが乏しい。食事のことを書いても、女にモテるには、のことを書いても、いつもどこかで見たことのある切り口と結語である。
誰が書いても同じ。街角に置かれている、広告付フリーペーパーの如くであった。
ではフィクションかというと、それだけの飛躍も乏しかろう。
一冊本を読めばそのことをすぐに書く。
読んでどう考えたのか、他の本と比べてどうだったのか、醗酵させることが難しいかのようである。
日々消費されることは結構なことだが、昼間もそうで夜も同じというのでは水も流れまい。

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posted by 黒崎 at 08:37 | TrackBack(1) | 夜話 | 更新情報をチェックする

よせばいいのに 2

黒崎@よせばいいのに 2


色気というのはその裏に毒を含んでいるものである。
例えばこうした文章は最後まで読めたものではないのだが、
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20070117/1169021942
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20070117/1169020208
一読意味が分かるひとがいるのか、随分と疑問である。

であるが、今の社会、車一台分で幸せにもなれるので、それだけはお知らせしておきたい。
http://www.bookdom.net/suiyosha/shuppan.html

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結局、一歩踏み込むか否かの問題だったのだと思われる。
posted by 黒崎 at 07:55 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

よせばいいのに

黒崎@よせばいいのに


泉氏のところは更新がとまったままである。
半年、と予感したことは大筋でそのようであった。
かつての相方とともに別のスポンサーを捜しているのかも知れないが、グーグルの関連検索には辛いものがある。

松永氏はというと、かつての影響力は次第に低下しつつあるように思える。
二言目には名誉キソンになりえますよ、IP把握してるもんね、みたいな手口が読まれてしまったからだろう。
別に怖くない。一個人でしかないのだ。
と、世間が思ってしまったとたん、抑止力というものは薄まってゆくのであって、これからは批判的なコメントも増えてゆくだろう。
自ら脱会とそのプロセスというネット上での物語を消してしまったのだから、ドラマチックさには欠けてくるのである。

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posted by 黒崎 at 07:32 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

赤い波止場

黒崎@赤い波止場


日活映画にそんなものがあって、雨降りの真夜中、漠然と眺めていた。
若い裕次郎はチンピラ役である。
「飽きたんだ」
と相手役の女に言う場面があって、よく覚えていた。
女に飽きたのではない。今の暮らしに、ということなのだが、それが相手には通じないでいた。

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飽きた、というには色々な意味が含まれている。
例えば、なにか縁があって妙齢のマンションに数日泊まることになったとする。
一日あたりはまあいいとして、二日目くらいから、はてどうしてここにいるのだろうと身の置き所がないことに気づく。
ちょっとこの味噌汁、味が違うなとか。化粧を落とすと見事にフラットであるのだなとか、感想は様々である。お互い様でもあるのだが。
それを飲み込んで旅を続けることに意味があるかというと、それはまた別のお話になってくるので厄介である。
と、こういう話を書くつもりではなかった。

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posted by 黒崎 at 07:30 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

味について

黒崎@味について


美人だけど味がわるそうだよね。
という言い方がある。
なんとなくそう思えるところが困ったものなのだが、ええと、料理の話です。

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posted by 黒崎 at 04:24 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

2007年01月17日

しんせき

黒崎@しんせき


とかいう、ラブホテルの看板を見つけたことがある。
いつか人生に疲れたら入ろうね。
と誰にともなく告げてみた。

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posted by 黒崎 at 13:01 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

再び色気について

黒崎@再び色気について


どんなにがんばっても、ここから先にはゆけない。
それが格差社会なんだよね、という説がある。

一概にそうとも言えないが、一理あるお話である。
そこにボーっと立っていて、絵になる男や女というのがいて、たいした台詞は喋っていないのだが、なんとなく納得をしてしまう。


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posted by 黒崎 at 13:00 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

処女林

黒崎@処女林


という三行広告が並んでいた時代もあった。
いえいえ、いわゆる社交場です。

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posted by 黒崎 at 12:47 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

女のぱくぱく

黒崎@女のぱくぱく


昔、そういった看板があったそうで、色々と感じがある。


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posted by 黒崎 at 12:46 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

2007年01月15日

しずく

黒崎@しずく


年収が150万以下の、いわゆるワーキング・プアと呼ばれる層が、21%を超えたという(労働経済白書)。
女性勤労者の二人に一人が、派遣ないしは臨時の立場である。
労働法の原則は間接雇用を禁じているのだが、確か99年の辺りから大幅に緩和されて今に至る。
つまりは「置屋」みたいなものである。
このこととネットの動向は決して無縁ではないと私は感じている。

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今、とりあえずの周辺で、これはと思えるようなブログは少ない。
アルファブロガーなるものに選出されることを夢見たり、自己紹介に使ったりもしているが、考えてみればこれは相当恥ずかしいことである。
http://astore.amazon.co.jp/fareasetcblog-22
が、この辺りを恥ずかしいと感じるセンスというのは、これまでのネットでは少数派でもあろうか。

多くは読者数を誇る。あるいはブクマ数を数える。
ではそれが、作品としてあるいは時事評論として素晴らしいかどうかというとかなり微妙で、ほとんどは数年の後に読み返すに耐えないものであろうかと思われた。
ここには読者の質という厄介な問題も含まれている。

表現というのは、個別的なものから始まって、どこか普遍的なものを捜そうとする旅である。
例えば「個人的正義」が、何時か社会的なそれに通じてゆくから説得力もあるのであって、これを感性の在り方と言い換えても意味は同じなのである。


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posted by 黒崎 at 23:32 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

こんなものがスクープか

黒崎@こんなものがスクープか


JANJANの記事にやや呆れている。
http://www.janjan.jp/media/0701/0701140012/1.php

BB氏は以下のように書いているが、
http://d.hatena.ne.jp/BigBang/20070114/p1
こちらのコメント欄ではこうであった。
「でもちょっとね、会場からの質問にあまりに彼に対して無礼なと思われるものがあって、昭和の良心(?)としては身につまされましたね。年齢の問題かもしれないが」
http://ultrabigban.cocolog-nifty.com/ultra/2006/09/post_eefc.html

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オーマイにしても何処かにしても、数億という予算をかけた壮大な無駄遣いであったと、暫くして認識されるのかも知れない。
いわゆる道楽ですね。バブル期の会社が美術館を持ちたがったことを思い出したりする。
ひとりふたりの有名な人がいて、そのひとを看板にする。
その下にオレがオレがというヤメ記者が集まる。
勤め人であっても、いつかは別のことをしたいと考える野心家ばかりである。
盛り立てよう等とはこれっぽっちも思わず、その場でライトを浴びることだけに神経を使う。

誰しも上を望みたいものである。
「偏差値70からのひとだけを相手にしていたい」とか書いた元オーマイの誰だかは「幼稚舎合格本」を書くライターさんであった。
わかりやすい。

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posted by 黒崎 at 18:31 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

ほおづき

黒崎@ほおづき


例えば昔の遊郭では、夏が終わるとほおづきを大量に買い込む。
何に使うかというと、堕胎に用いるのである。
その茎にはアルカロイドが含まれている。

「大衆文芸評判期」という本があって、三田村鳶魚氏の筆になる。
昭和8年。
そこには中里介山「大菩薩峠」の歴史考証の誤りがこと細かに指摘されている。この正月、そんなものをうつらうつらと眺めていた。

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誰だったかの評論で、当時の女郎達は机龍之介に意味なく切られることを望んだ、というような記述があった。いわゆる辻斬りである。
大乗と小乗。物語は後半、ほとんど土着的宗教輪廻の様相を呈してゆく。
最後まで読んだというひとを過分にして私は知らないでいた。

posted by 黒崎 at 17:36 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

恋の山手線

黒崎@恋の山手線


ずっとそうなのだが、いわゆるブロゴスフィアとかいうものに退屈していた。
マーケティング屋が創出したカラクリや概念に、我先に乗っかろうとするさもしさが透けて見えるからである。
こう書くとあちこちから批判を浴びるだろうが、アフィリエイトの機能を無自覚に使っている匿名無料ブログというものを、私は最後のところで信用していない。

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posted by 黒崎 at 16:33 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

月、雲に入る

黒崎@月、雲に入る


いびつで不完全なものを日本人は好むという。
「月も雲間になくは、いやに候」
これが論理的かどうか、そんなことは知らない。

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煙草が切れたので地下に降り、車のエンジンをかける。
デフやATのオイルが暖まるまで、のろのろと走る。
一体にこの年代のメルセデスというのはアクセルが重いものだが、AMGは特にそうで、普通に踏んでいるつもりでも営業車のビッツなどに交差点で置いてゆかれることがある。
アクセルのマッピングがそう設定されているからだが、例えばクラウンのアスリートなどは少し踏んだだけでかなりのガスが流れ込む仕組みになっている。その逆だと思えばいい。
AMGにはエステル系のオイルを入れた。
2000を超えた辺りから僅かにカムに乗る。結構いい音がするのだが、それもまた自己満足の世界である。

身をかがめ自販機から煙草を取り出し、交差点を丁寧に廻る。
そのまま首都高速を一周した。
芝浦から右に曲がってゆくと、ちらりと海が見える。

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私のところに訴状は届かなかった。
トカレフ疑惑もマルセイについても、さんざん煽られたものだが、警察方面からの来訪者はなかった。
黒崎の正体は、と一部で興味を持たれたようだが、全体として想像力が乏しかった。

ユニクロのフリースの上に皮ジャンを羽織る。
その下はかつては真っ黒だったパンツである。
何度か洗っているうちに、色がさめ、やがて灰色になるのか捨てるのか。
その辺りにあったから履いていた。

首都高速にはいくつものパーキングがあるが、そこで煙草を吸うと寒い。
そして、煙のみえない煙草というのは、何処か味気ないような気がする。
posted by 黒崎 at 16:31 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

2007年01月14日

残夢三昧

黒崎@残夢三昧


松永氏は筆が荒れたとおもう。
以前のものを仔細に読んでいないから直接の比較はできないが、このところ表に出ている作品(?)を一読しても、悪いが最後まで読み通すことは難しい。
そしてそれは、ある程度仕方のないことだという気もする。
彼の言う論理や感性は、社会やその他のところで相対化の試練を経ていないものだからである。

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posted by 黒崎 at 12:25 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

2007年01月13日

男の高音、逃避の象徴

黒崎@男の高音、逃避の象徴


阿久悠さんがこんなことを書いている。
男が逃避するときは、歌は皆高音になると。

「世界の中心で」とか「世界でひとつ」と言う前に、「お隣さんどうなのよ」と。
「世界」というとすごく良いことを考えているように見えて、違うんですよね。「周辺に対して何の責任も負いません」という生き方ですから。
(人間万葉歌:ライナーノーツ:20頁)

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なかなか面白い指摘である。
分かりやすく言えば、ホワイトカラー・エグゼンプションについての誰かさんの言説のようでもあった。

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posted by 黒崎 at 22:00 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

雑感

黒崎@雑感


暫くネットを離れていて、戻ってくるとする。
離れたとは言っても、この場合には無料ブログ界隈からである。
果たしてこの遊園地で何をしたいのだろう、という素朴な疑問が浮かんできて、最後の処は退屈であった。

例えばオーマイで平野氏が書いた佐々木氏への反論である。
面倒なんでURLを引かないが、佐々木氏へコンサル料を払っていたとするなら、その額を明記してもよかったかも知れない。
お車代程度のものであればよし。
そうでないとするならば、これは佐々木氏が明白におかしいと思える。
そこを突っ込んだブログを私は過分にして知らない。
僅かにサイコ氏が、原稿料2000円の矛盾を突いていただけだったろうか。
よって前に「夜話」で書いた「あなたの軸足」の末尾は撤回する。
とかいって、削除はしない。
http://kurosaki-yowa.seesaa.net/article/28489331.html

大体、佐々木氏の紹介の業者によってオーマイのシステムを改善するなんてことを、佐々木氏は書かれていいのかしら。
これが公共団体なら、お金の流れを仔細に追われるところだろうか。

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JANJANとオーマイとの茶番についても同じである。
BB氏は
http://d.hatena.ne.jp/BigBang/20070112/p2
と書いているが、表の「鳥越氏に勇退をすすめる」というエントリーとともに、私にはやや過剰なように思える。

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posted by 黒崎 at 20:04 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

風来

黒崎@風来


「結局、自分にふさわしいことしか人生にはおきないんだ」
とかいう、西洋の小説家の台詞があって、成程と思ったことがある。
あるいは「世の中と自分とが激しく対立した場合、最終的に(自分)は世の中を支持するべきである」という趣旨の台詞もあった。
色々と含みがあるものなのだが、それに気づくには時間がかかる。

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posted by 黒崎 at 15:14 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

平面の中の点

黒崎@平面の中の点


大人というのは、自分が世の中という平面の中で動いているひとつの点に過ぎないという認識をいつも持っていることでアル。
というようなことを、確か吉行淳之介さんが書いていた。
平面と点。そのどちらをも意識しながら行動する。

ひとによってはそこに時間軸を混ぜたり、あるいはそれを螺旋状にしてみたりもするだろうか。あそこに輝いているのが明けの明星、真理の星だとか。
それもさておき。

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つまりこれは、社会の中で自らを相対化するということであって、このところが旨くゆかないと色々と厄介である。
http://kurosaki-yowa.seesaa.net/article/30424213.html
ここで江川さんが言っていることも、畢竟、同じ文脈である。
「夜話」では、この辺りだろうか。
http://kurosaki-yowa.seesaa.net/article/25430747.html
http://kurosaki-yowa.seesaa.net/article/25431126.html
http://kurosaki-yowa.seesaa.net/article/25439458.html

ところで、先に引いたURLでは
http://kurosaki-yowa.seesaa.net/article/31330859.html
あたかもキンタマの重い青少年が主張するかのようなことを、いい歳した大人が言っているのだが、恐らく読者層もその辺りを想定しているのだろう。
私も若ゾーの時はそうでした。
で、ムゴーイ目に何度も逢ってゆくのである。

posted by 黒崎 at 12:58 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

オクターブ高い正義と個

黒崎@オクターブ高い正義と個


例えばハードボイルドの探偵たちの多くは、決して社会的正義ということを口にしない。
いつも動機は個別的である。注意深く読んでも、これが動機だったのかと俄かには分からないところもある。
多くは向こうから事件がやってきて、始めはいやいや逃げるのだが、何故かは知らないが巻き込まれ、街をうろついていると後ろから頭を殴られ、それから人知れず泣いて、相手に向かってゆく。
性格の悪い美人が出てくるところもセオリーである。

あくまで個として酒を嘗め、感傷に浸る。
ところが、こうした行動パターンというものは、例えば文革期の中国や現在のイラン・イラクで通用しないことは言うまでもない。
背後には、近代的概念における市民社会というものが確かに存在していることを前提にしているからだった。
彼らは片足だけそちらの世界に、かろうじて踏みとどまっているのである。

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話は飛ぶが、私はオクターブ高い言説というものがどうも苦手である。
「フラット化する社会」とは言っても、皆が平等になるという訳ではなく、本を横にすれば見事な階層社会を意味している。

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posted by 黒崎 at 11:53 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

いつだったかな

黒崎@いつだったかな


例えばこんなところを眺めていると、何か痛ましい気分になってくる。
http://d.hatena.ne.jp/BigBang/20070102/p1
どちらかと言えば、無惨であるかな、とも思える。
理由はいくつもあるが、どちらも紋切り型であることがひとつ。
しばらくすると、結構重要な精神の癖のようなものが、透けて見えたような気になった。

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posted by 黒崎 at 11:52 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

2007年01月12日

一月の花 2

黒崎@一月の花 2


暫く車に乗らなかったので、指で触ると筋ができそうである。
「ヨーロッパ退屈日記」の伊丹十三さんは、これ位の汚れ具合が丁度いいなどと書いていた。あまり磨かれているのも野暮だと。
薄っすらと埃を被った赤いエラン。
確か初出が1963年で、山口瞳さんが編集者だったPR誌に載ったものだった。
まあ、気障でありますけれども。

所用を済ませ、すこし時間が空いたので車を洗いにゆく。
ついでにコーティングもかけてもらう。
ちょっとした行き違いがあって、窓口にいた人間とその上の立場のひととで微妙に価格が違う。高く言ったのは40代の彼だった。
アルバイト募集の張り紙があって、成程そういうことかと分かったような気になった。
新年早々、他人の車を磨くのはあまり楽しいこととは言えない。


西の空が赤くなる。
そろそろ夕暮れである。
私はポケットに手を突っ込み、舗道をてくてくと歩いた。
ベビーカーを押した若い母親とすれ違い、信号で止まる。
子供が私をみあげている。

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posted by 黒崎 at 09:35 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

一月の花

黒崎@一月の花


は乾いている。


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