2006年08月04日

東金方面

黒崎@東金方面


例えば高倉健さんの「網走番外地」を深夜、14インチのテレビで眺めていたことがある。なすすべもなく私は30代だった。
学園都市を出た友人はその頃、ブルースのLPを集めながら初歩的なゲームをしていた。
中野界隈にあった奴のところに遊びにゆくと、風呂のスノコで共に弁当を喰った。
ヤローはドーナッツ屋のカップを集めている。

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健さんの映画には、田中絹代さんが母親の役で出てくる。
遥か、遥かかなたにゃオホーツク
獄中にいると、おふくろが死んでしまったりする。
それを眺めマザコンの私は、東金の先の九十九里を思うのだった。

posted by 黒崎 at 14:20 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

外苑西通り

黒崎@外苑西通り


には、銀杏の樹が並んでいる。
夏には気づかない。
秋になると、これ拾っていいですかと鞄を持った彼が歩いていて、それから土に埋めるのだろうね。

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posted by 黒崎 at 14:18 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

風鈴

黒崎@風鈴


銀座には毎年、風鈴売りが出る。
夜店が並んでいた頃の名残だというが、天秤棒をかついで酔狂に歩道を歩く。
例えば「銀座の恋の物語」で、ルリ子さんがアナウンスをしていたデパートは、昔屋上に上がることができた。
そこで射的のようなことをして、水槽の魚を眺めて帰る。

金網からWAKOの方面を覗いたりして、ちょっと前までこう白い光でもない。

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posted by 黒崎 at 14:17 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

とある松永君

黒崎@とある松永君


君は周山街道を知っているか。
細くて長い、山と里を過ぎ、福井に向かう道だ。
そこには海があって、峠を越えると見えたりするのだ。

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posted by 黒崎 at 14:16 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

平らな土地で 2

黒崎@平らな土地で 2


昼間の厄介の世界の中で、誰がそこそこであるかというと、ほとんど一人か二人である。歴20年の方も、赤門・無理した水平思想も、ここを仕切るのはボクですと語る博士の愛情も、所詮はキューブリックを知らなければ意味のないことである。

白いスーツを着て政治家に会いにゆく鵜飼の鵜も、眼を見開いて雇われ社長の言うことをとりあえず聞いている。
無垢。というのはいわゆるポーズなのだが、その横で威張っていた名刺を持たない関西弁の彼は弁護士を雇うことができなかった。若い、あるいはそうでもない弁護士は余っているだけれども。

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ネットというのは誰しも何者かになることができる。
時々はキーパーソンになろうとして、900分も話すのだが、同じところをぐるぐる廻るしかないのは、彼もその相手も夢見るフリーターだからかも知れない。
何時か俺も。
と思いながら、坂道を昇り降りしている。

posted by 黒崎 at 14:14 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

平らな土地で

黒崎@平らな土地で


旅を長く続けていると、今どこなのかを忘れるのだという。
子供たちが笑う。
ご婦人が日傘を指す。

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誰かが、ネットというのは一番安上がりな娯楽であると言っていた。
確かにそうであろうかと思う。
プロと名乗る方が無料ブログを使っているのを私は笑う。著作権についての規約はほとんど出会い系サイトに近いものがあるのだが、そんなことはあるまいとタカをくくる。
そこから本が出ることも似たようなものだ。
独りミシュランをしていたりして、次から次へ、お金の匂いのする方向に流れてゆく。
それはそれでいいのだが、勘違いをして文化や社会や報道を語ってしまったところに季節物の寂しさがあった。

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今、あちこちで登場している方々を、現実の光の中で眺めると、それはそれで面白いものだと思っている。
簡単に言うと、そう格好のいい男も女もいないものだろう。
毎日うんこをしているかい。
そう妙齢に言って、たまーに、と返ってきたことがあった。

posted by 黒崎 at 14:12 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

夜の庭 3

黒崎@夜の庭 3


トモダチができた スイカの名産地
スイカの名産地 楽しいところよ
可愛いあの子の晴れ姿 スイカの名産地

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などという歌を歌いながら、代々木公園脇にハザードを点けて停まっていた。
ネクタイは外している。上着は一度も着ないまま、後ろのシートに投げてある。
これはケヤキの樹木で、水銀灯の光が斜め、その背は高く影は黒い。
樹には一本一本、管理番号が振られていた。

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歩いてゆくと、青テントがいくつも並んでいる。
ベンチにそのままの男達もいる。
ここには女のハグレはいないのかと思ったが、そういうひとたちは大抵独りで、六本木に向かう坂道の辺りに座っていたものだ。

若いあの子には分からないだろうが、今ここでこうしていることも、そうではなくベンチに眠ることも、紙一重の違いでしかない。
ブログなどもそうである。
そう時々は思うひとと、そんな筈はないと信じているひととでは、書いている文章の匂いが薄く違っている。
posted by 黒崎 at 03:24 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

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