2006年05月06日

日没閉門

黒崎@日没閉門

http://kurosaki-yowa.seesaa.net/article/17407993.html
の続きである。
当該ブログのコメント欄を眺めると、誠に厳しい意見が並んでいて、しかもみなさん呆れ、放置気味にさえなっている。突っ込むだけの価値もないということなのだろうか。
今まで彼に好意的であった方々の落胆の度合いもまた激しい。

「ネットは新聞を殺すのか」(共著)という本の版元はNTT出版であった。共著というのはなかなか便利なもので、履歴に書く場合いちいち他の執筆者の名を記載しないのが慣例になっているようだ。本来はそんなこともないのだが。
「中間報告」と題された短いエントリーを眺めてみると、いくつかのことが透けて見える。
「メディアの融合と参加型ジャーナリズム」
という題では、既に旬を過ぎたと編集者が判断していること。
実際これは、一年前のライブドアVSフジテレビの頃のテーマであろう。

また彼の周辺にある「参加型ジャーナリズム」の実態についてはご存知の通りである。
少なくとも「IT潮流」で取り上げている方々(問題のインタビューのゲスト・泉氏を中心とする)のほぼ主要メンバーで試みた、現役オウム信者松永氏への長時間インタビューは、ネット世論から総スカンをくらっている。
曰く、分裂オウムのプロバガンダであると。
幻想は既に崩れているのである。

恐らくその編集者はネットを眺めているはずである。
「泉さんのエントリーを削除した件について」によせられた200を超えるコメント。
その多くは批判的なものであったが、その実態はある程度把握しているように思われる。

http://kusanone.exblog.jp/3567620/
>『ネットにやられてたまるか』というタイトルを提案してもらったんだけど」と話したら「それでいきましょう。編集会議でそのタイトルを強く推します」と言っていた。

「やられる」というのを漢字に直すと「殺る」「犯る」などというものが該当する。
どちらも日本語変換ソフトでは出てこないが、一般的な感覚としてはそれが妥当であろう。そして、どちらもいささか品がない。
内容的にあまり期待できないとするならば、せめてタイトルだけでも話題になるものをと考えるのが編集者である。
長い時間、そしてコストがかかっているからだ。
執筆者の状態がほぼそういったものであることを、冷静に認識しているともいえた。

彼がかつて書いた原稿に以下のようなものがある。
http://kusanone.exblog.jp/m2006-01-01/#2972746(元)
http://kurosaki-yowa.seesaa.net/article/17362471.html(黒崎夜話 引用)

>ブログなどの新しいコミュニケーションツールが次々と登場してきている。編集権を読者コミュニティーに分散させることが可能な時代になろうとしているわけだ。これがわたしが理想とする「参加型ジャーナリズム」である。取材記者の傍若無人な振る舞い、最初に結論ありきの取材、メディアスクラムなど、現在のジャーナリズムが抱える問題の多くは、編集権を持つ読者コミュニティーが瞬時に糾弾、粉砕してしまうだろう。

この一文は、今彼に全て還ってきている。
ネットで名をなしたひとりのIT記者が、ネットによって殺られてゆく過程。
「殺られてたまるか」と歯を食いしばるのは誠に結構なことだが、それは「殺られる手前」であることを意味している。

____

#しかし、仮に同じ版元、NTT出版であるとするならば、このタイトルでは最後の処で通らないのはないかという声もある。反ネットと受け取られるのは親会社にとっては不味いだろうという理由からである。それはそれ。
ま、こういった世界というのは少し先のことは全く分からないものであるから、どんなタイトルであれ形になることを外からは見守ることにしたい。
posted by 黒崎 at 07:37 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

●資料●時事ブログツナガリ利用規約

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・その他時事通信が不適切であると判断する行為

5.規約違反
時事通信は、ユーザーが本規約等に違反した場合には、当該ユーザーによるブログの利用を停止および禁止することができるものとします。また、時事通信は、当該ユーザーに対し、当該違反行為によって当該ユーザーが得た利益相当額または時事通信が被った損害額のうちいずれか大きい金額を請求することができるものとします。

以上
―――――――――――――――――――――――――――――――――
●黒崎注釈

時事通信は一切責任を負わない、という文がいくつ入っているか。
著作権について、独自の見解に近いものを主張している部分がないかどうか。

>禁止事項
>・本人以外の自然人・法人・団体・組織等の第三者に成りすます行為
実質は実名主義。

>・他人の名誉や社会的信用を毀損したり、権利を侵害したり、不快感や精神的な損害を与える行為
ふむふむ。

>規約違反
>また、時事通信は、当該ユーザーに対し、当該違反行為によって当該ユーザーが得た利益相当額または時事通信が被った損害額のうちいずれか大きい金額を請求することができるものとします。

イヤハヤ、サヨデッカ。
責任は負わないが、損害だけは請求できると。
いやー、たいしたもんだねえ(塙ハジメさんの声で)
posted by 黒崎 at 04:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 資料 | 更新情報をチェックする

さびしい匂い

黒崎@さびしい匂い

この後「さてな?」氏の質問は続いた。
私もおかしいなと思っているところはいくつもあって、例えば表ブログの規約と「公認」という概念の曖昧さについても突っ込みどころは山ほどある。
自社の権利のみならず、第三者に迷惑をかけた時の措置についても、ぜひ書いていただきたいものだ。

ただ全体として、一番割りを喰ったのはスポンサーである富士通だったと思う。
これは前にも書いたが、ネット上では一度出回ったファイルの回収がほぼ不可能だというところに起因する。我が国の法律が及ばない諸国へそれが流れたら、企業イメージは大幅に下落する。オウム、富士通、という単語しか記憶に残らないからである。
ある掲示板に「IT漂流」と指摘されていて、旨いことをいうものだと笑った。
これは写真家・作家である藤原さんの「東京漂流」をもじったものだが、きついジョークというのはある程度の一般教養を必要とする。

大きな通信社の編集委員が、まさかそんな粗忽なことをする筈がない。
信頼して、内容のチェックを行わなかったところにミスがあったと。
しかし、翻って考えてみると、例えば大きなフィルムメーカーがある日突然生産を止め、人員の大幅削減を発表する。あれだけ派手にTVCMを流していた巨大プリンターメーカーが実は赤字で、社のサイトトップから定番のコンシューマー向け製品のリンクが外れていたりもしている。
信じられないことが起こるのが今の世の中なのだから、昨日までそこにいた彼が明日こなくなっていてもなんら不思議ではない。
男達の立場は、携帯の型番のようでもある。

リスク管理とか危機管理というのは、人的な要因にまで及ぶ。
自分のミスであるならば許容もできるが、一見下手に出ながら実は上昇志向の極めて強い誰かのために、巻き添えを喰ってゆくのはごめんであろう。
_______

私はいつも飲みなおすのが常だった。
普段、財布の中に牛丼の割引券を入れておいたりすることもあるのだが、車を拾い、いきつけの酒場にいったりする。そこは男だけで、カウンターにプレミアム焼酎などは並んでいない。
どうしたんですか?
いや、なんとなくね。
無駄な金を使い、さっきまでの何処かさびしい匂いを消そうとする。
posted by 黒崎 at 04:10 | TrackBack(0) | 夜話 | 更新情報をチェックする

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